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安藤美姫とマリア・シャラポワ

安藤美姫17歳 ’06トリノ五輪へ/17

c0065429_5505451.jpg ◇ネットからもらう元気

 米クリーブランドで練習を続ける安藤美姫にとって安らぎのひとときがある。インターネット上にフィギュアスケートファンが開設したサイトに寄せられる応援メッセージを読む時だ。自らも北米での生活や練習の様子を書き込む。

 「昨日は久しぶりに4回転やりましたー。感覚は良い感じなので、頑張るぞー」「英語、来た時より分かるようになりました。なんか、うれしいです」。リンクから戻った時や、体を柔らかくするトレーニングを終えた後などに、ノートパソコンを開く。

 日本を離れる前、毎週のように雑誌に取り上げられた。前コーチとの「確執」、一緒にいるところを写真に撮られた友人のスケーターを「彼氏」扱い。胸や体のラインを強調した写真には心を痛めた。日常生活に支障を来す取材にも遭った。自宅近くに何日も見知らぬ車が止まり、警察官が警備にやって来た。同じ中学出身者の自宅には「卒業アルバムを貸してほしい」という人物が現れた。

 それだけに、スケーターとしての自分を応援してくれるファンの存在はありがたい。サイトでは毎回、感謝の気持ちを表す。自らの経験を語り、けがのスポーツ選手を励ましたこともあった。けがで氷に乗れなかった中学3年の時、体を鍛えたことが4回転の成功につながった。「言い方は悪いかもしれませんが、今は、けがとお友達にならなきゃ」。スケートに身が入らず、やめようとまで思った昨季を振り返り、「二度と悔しい思いをしないようにしたい」と誓った。

 「寂しいけど、(ネットの)書き込みに元気をもらっている」。海を越えて届くメッセージも安藤の大きな支えだ。=敬称略=つづく・次回は6日の予定<文・張智彦/写真・貝塚太一>

毎日新聞 2005年6月3日 大阪夕刊
by markzu2B | 2005-06-04 23:43