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安藤美姫とマリア・シャラポワ

安藤美姫17歳 ’06トリノ五輪へ/12

c0065429_14361158.jpg ◇ジャンプだけじゃない

 かわいくて、少しセクシー。ショートとフリーのプログラム作りを終え、安藤美姫はアイスショーなどで使うエキシビション用の振り付けを始めた。銀盤を舞いながら、次から次へと表情を変化させる。ジャンパーから、見る人を魅了するスケーターへと、安藤は着実な成長を遂げている。

 名古屋の名東クラブでスケートを始めて間もなく、安藤はジャンプの才能を発揮する。競技を始めて1年に満たない小学4年で3回転ジャンプ。連続3回転も中学に入る前に跳んだ。

 中学2年に移った地元のオリオンクラブでは、平日は名古屋で滑り、週末は新幹線で新横浜・プリンスホテルのリンクへ。元五輪代表でもある佐藤信夫(63)久美子(59)夫妻から基礎をたたき込まれた。信夫が見守る中、氷上に図形を描くコンパルソリーやステップを繰り返した。久美子からは「無表情で滑っては駄目」と指導された。

 高校1年の03~04年シーズン。勢いと伸びが増した滑りはジャンプの直前もスピードが落ちない。ジュニアGPシリーズ岡谷大会では演技中に初めてジャッジ席の前で笑顔を。オリオンクのコーチ、小塚幸子(49)は久美子とともに安藤の元に駆け寄って「笑えたね」とほめた。全日本と世界ジュニアでも初優勝を果たす。

 技術を磨くだけでなく、観客を引き込む工夫にも頭を使う。「みんなに喜んでもらえるのはうれしい」。フィギュアは順位を競うだけではないという意識が芽生えてきた。6月下旬、新横浜でのアイスショーに出るため一時帰国する。新天地で生まれ変わりつつある自分がどう映るのか。そんなことを楽しみに振り付けに励んでいる。=敬称略=つづく<文・張智彦/写真・貝塚太一>

毎日新聞 2005年5月24日 大阪夕刊
by markzu2B | 2005-05-24 22:47